最近iPhoneにDrafts4というアプリを入れました。
どういうアプリかというとテキストエディタなのですが、これが本格的な文章の編集はもちろん、単なるメモ書きにもとてもいいので、最近よく使っています。
ウィジェットからも使えるのでさらに便利です。
まだまだDraftsを使いこなしていませんが、 ちょこっと使ってみて便利だったところ、気に入ったところを書いていきます。
立ち上げると、すぐに新しいメモや書類が書ける
アプリを立ち上げると、まっさらなメモが1枚現れます。
さっと何かを書き留めるのに、実にストレスがありません。
それでこれが一番大事なことなのですが、今まで書いてたメモもちゃんと裏で保存されています。
画面の左の方から真ん中にかけてスワイプすると、過去の書類がちゃんと残っています。
Textwellだと、これが出来ないんですよね。
いや、確かにTextwellもスナップという機能を使えば、似たようなことができます。
ただTextwellの場合は、どちらかというとタイムマシンの履歴みたいに、その時々のバックアップを保存してくれているという感じ。
書きかけ(あるいは完成した)メモを一覧にして並べるということはできませんでした。
つまりTextwellは、常にひとつの書類しか処理できない意識になるんです。
これっていろいろ書く私には結構不便で、いったんクリアしたり、あるいはヒストリーの中をさかのぼって書類を読み込んだり…という手間がありました。
それがDraftsでは全部残しておいてくれるので、後から編集しなおしたりとかも楽です。
なんと言っても、安心して次のメモを書き始められるのがいいですね。
ウィジェットが便利
立ち上げるとすぐにメモが取れるDraftsですが、さらにちょっぱやでメモが取れるよう、ウィジェットがあるのも特徴です。
このウィジェットがとても優れものでして、
左から新規追加、コピーした内容をペースト、音声入力でメモ、Inboxのなかを見る
となっております。
一番左のプラスボタンをタップすれば、すぐにまっさらの新規書類作成画面が立ち上がります。
左から2番目の「新規書類に貼り付け」も非常に便利。
私はよく、他アプリで音声入力したときに使います。
このあと書く3番目の音声入力(ディクテーション)でもいいのですが、こちらはiPhone標準の音声認識エンジンを使ってるんですよね。
もちろんiPhone標準の音声認識エンジンも優秀なのですが、より認識精度を上げるために音声認識装置などのアプリを使うことが非常に多いです。
これらの音声入力専用アプリから
コピーをして→ウィジェットの左から2番目を選択→貼り付け
とやれば新規書類作成までが非常にスムーズです。
意外と便利なのが音声入力(ディクテーション)
私は音声認識専用アプリを使うことが多いですが、Dragon Dictationという優れた無料アプリが消えた今(※)、有料アプリばかりで手を出しづらいという方も多いと思います。
(※何年もアップデートされなくて、iOS 11で使えなくなりました)
かといってiPhone標準の音声入力機能だと、40秒しか入力できないじゃないですか?
それがDraftsだと、その標準の音声入力機能を独自の方法で延々と使えるようにしてるんです。
途中でいったんリセットしながら、何度も限界の「40秒」を繰り返すって感じです。
どういうことかというと、区切りであることを示す「===」を挟みながら、連続でずっと音声入力できるんです。
この途中で勝手に入る区切りの「===」、邪魔といえば邪魔です。
でも私はいつもエディタの検索置換で一発削除しちゃうので、あまり問題には思っていません。
最後の一番右「Inboxを見る」では、今までに書きためた書類一覧が表示できます。
Draftsは立ち上げたら即新規作成なので、過去のメモを確かめたいと言うときにはタップ数が減って便利。
ファイル名を考えなくても良い
ここら辺はUlyssesやTextwellと共通ですね。
テキストエディタアプリを購入するに当たって、他にもiWriterも考えていました。
結局iWriterだとファイル名を考えたり、ファイルの保存場所についても自分で把握しておかないといけないのが煩わしかったので、最終的にDraftsとUlyssesの組み合わせにしました。
いちいち書類のタイトル名やファイル名を考えなきゃいけないのって、面倒くさくないですか?
だってきちんとした文章もありますけど、後で削除するようなメモもたくさんあるんですよ?
何も煩わされずに文章を書き出して保存もできる。
そんなDraftsの仕様は、結構お気に入りです。
ファイルがマージ(結合)できる
複数のメモを書いていると、
「これとあれを結合して、ひとつの文章にしたい」
と思うことがあると思います。
そんな時もDraftsなら、複数のメモを選んで1つのメモにマージすることができます。
マージされた後は、
- 一本化されたテキスト→Inbox
- 結合前の複数のテキスト→アーカイブ
と移動されます。
結合前のテキストも、いきなり削除されないので安心です。
ファイルマージの、ここはちょっと
便利なマージ機能なのですが、ちょっと不便な仕様もあります。
今のところ、結合する順番を自由に並べ替えできないんですよね。
マージする順番は
画面の上から下へ順番に
と決まっています。
あらかじめ並べ替えたい場合は、例えば
一覧画面をアクセスした順にソートする
などのちょっとした手間と設定が必要になります。
どんどんメモを取ってく人にも、1つの文章をじっくり練り上げたい人にも。
新規画面の開き方の設定が、とても細やかなんです。
例えば人によっては、まるで付箋を使うみたいにどんどん新しいメモを作っていきたい、と考える人もいるかもしれません。
逆に1つの文章を、アプリを切り替えて資料を見ながらじっくり練り上げたい、という人もいるかもしれません。
Draftsでは設定で、新規メモ立ち上げの間隔を選ぶことができます。
アプリを一瞬でも離れたら即座に新規メモを立ち上げることもできるし、逆にアプリを起動したときには必ず前回表示させていたメモを表示させることもできます。
他にも
「アプリを離れて5分間経ったら新規メモ立ち上げ 」
というふうに設定することもできます。
この間隔は以下の中から選べます。
- 5分
- 15分
- 30分
Drafts4の、ココがちょっと。
「ココがいい」だらけのDrafts4ですが、どんなアプリにも「もう少しこうあって欲しい…」はあるものです。
私がDraftsを使って感じた不便は、以下の点です。
- スワイプでカーソル移動ができない
- Macで続きを編集できない
スワイプでカーソル移動ができない
iOSでのカーソル移動って、なんで未だに改善されないんでしょうね?
スマホのちっちゃい画面に表示される米粒みたいな文字列の間を、米粒に比べたらデカくて太い指で選択したりカーソル持っていく。
とっても面倒です。今考えただけでウンザリしました。
せめてカーソル移動するための矢印キーがデフォルトでソフトキーボードについていてくれたらいいんですけど…。
だからiPhoneのテキストを扱う系アプリには、アプリ独自のカーそのキーの他に、「スワイプでカーソル移動」機能が搭載されている物があります。
代表選手はTextwellですね。
どういうことかというと、画面上のどこででも、一本指で左右にスワイプするだけでカーソルをどんどん移動していけるんです。
他にはMemoFlowyでもできるので、私としては日常的にこの機能に触れていることになります。
だからなおさらDraftsでのカーソル移動も、スワイプでやりたくなってしまって。
Draftsで左右にスワイプをすると、ドキュメント一覧やアクション一覧の画面を出す操作になってしまいます。
一応アプリ独自の拡張キーボードに左右カーソルキーがついてますが、
キーよりスワイプの方が早いですし、何より日常的に使っていて癖になっているので、いちいちアクション一覧とか表示してしまうのが少しイライラしてしまいます^^;
Macで続きを編集できない
これも他のアプリとの比較になってしまうのでDraftsには申し訳ない気分になりますが、TextwellやUlyssesではMac版もあるので、iPhoneで下書きした文章をMacで編集したり、その続きを外出先でiPhone使って、というのがスムーズにできます。
もちろん今時のアプリですから、自動同期。
ユーザー側は何もする必要がありません。
Draftは自動同期できるMacアプリがないので、TextwellやUlyssesに送る必要があります。
そういうあたりが後述の「中間地点」としての使い方にならざるをえない点でもあります。
こんな人におすすめ
Drafts4はまるで「文章を書く人のための基地」だと思います。
なんと言ってもウィジェットが素晴らしい。
Draftsウィジェットのおかげで、文を書き出す機動力は3倍増し(当社比)になりました。
私は主に文章加工の中間地点として使っています。
他のアプリで作った文を持ってきて、膨らませたり削ったりするのはお手の物。
編集機能が充実してるので、そのままDraftsで文章を完成形まで持って行くのも簡単です。
- ブロガーやアイディアを書き留めたいビジネスマンなど、複数の文章をため込む必要がある。
- ため込んだ文章を、処理してどこかで活かす必要がある。
要するに「アウトプット」をする必要のある人ですね。
この2つの条件に該当する方には、文句なくお勧めします。
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