現在mixhostというレンタルサーバーを使っています。
リンク mixhost
私がmixhostを使っている理由は
管理パネルにcPanelを採用してるからなんですが、
「ColorfulBox(カラフルボックス) 」というレンタルサーバーも
cPanel採用なのがわかったので、試しに使ってみました。
実際に使ってみて結局mixhostに戻ってきたわけですが、
今回勉強のために、3ブログをそれぞれ違う方法で
移転してみました(暇人?)
というわけで自分のためのメモも兼ねて、
その3種類の移転方法を残しておこうと思います。
まずは面倒くささ&難易度ともにトップの方法について
手順を書いていきたいと思います。
具体的には、プラグインを使わず、WordPressインストールから設定、
データ移行まで、すべて手作業の、ある意味オーソドックスな方法です。
以下少し、余談的なアドバイスが続くので、
お急ぎの方は以下のリンクをクリックして、本題へお進みください。
記事内リンク プラグインを使わない場合の移転作業全体像と流れ
ちなみに3種類の移転方法って、それぞれどんな感じ?
私が今回試した3種類の移行方法ですが、それぞれこんな感じです。
- プラグイン及び自動インストール機能不使用(難易度★★★)
- プラグイン不使用、自動インストール機能を使う(難易度★★)
- プラグイン「All-in-One WP Migration」使用、自動インストール機能も使う(難易度★)
今回ご紹介するのは、一番上の難易度★★★の方法ですね。
面倒くさいだけに一番オススメじゃない方法ですが、
何らかの理由でプラグインが使えなかったりトラブったりしたときに、
この方法じゃないと移行できない、というケースもあり得ます。
知っといて損はないでしょう。
移転作業には日数の余裕をもって
まず具体的な作業に入る前に、注意点です。
レンタルサーバーの移転には、余裕を持ちましょう。
移転元と移転先の両方の期間を重ねることで、
独自ドメインで運営しているWordPressへのアクセスを
途切れることなく集めたまま引っ越しすることができます。
他にも、特に仕事を持ってる人が趣味で運営してるサイトを
初めて引っ越しさせる場合とか、精神的にも余裕がないと
不測のトラブルに遭遇した場合、ホントつらいので…。
要するに、現在契約中のサーバー(今回の場合はmixhost)の
契約期間がまだ残っているうちに、
移行先のレンタルサーバー(カラフルボックス)の
試用を申し込むんですね。
独自ドメインが「この会社のサーバーを表示してくださいね」と
指定する仕組みであるネームサーバーも、
変更が浸透するまで数日かかることがあるそうです。
なので余裕を持って取り組みたいものですね。
もし自力で移転するだけの時間や自信がないのであれば、
レンタルサーバー会社にお願いする手もあります。
カラフルボックスは12,800円、
mixhost は9,980円で代行してくれます。
基本的にはプラグイン「All-in-One WP Migration」での移転を推奨
記事内リンク ちなみに3種類の移転方法って、それぞれどんな感じ?
の項でも難易度について触れましたが、
- 「そんなに写真とか画像を使ってない」
- 「記事数が少ない」
など、まだサイトの容量が少ないなら
All-in-One WP Migration
というWordPressプラグインを使って移転するのが
文句なしにオススメです。
っていうか、何も言わずにAll-in-One WP Migration使いましょう。
クリック数回で移行できますから。
- 何度も引っ越しするわけでもないのに数千円払ってられない
- 何事も勉強!
という人以外は、ほんとこのプラグインで逃げた方がいいです。
確かにAll-in-One WP Migrationが無料で使えるのは
512MBまでで制限突破するには$69(約7,800円)かかりますが、
このプラグインってバックアップにも使えるので、
引っ越し好きじゃなくても別に損はしないです!
前置きが長くなりました。
それでは安楽に背を向け苦難の山を登り、
新しい世界の水平を彼方に望み己を超克する必要のある方は、
以下へお進みください。
プラグインを使わない場合の移転作業全体像と流れ
まず最初に、軽く今回の環境を書いときます。
移転元:mixhost
移転先:カラフルボックス
独自ドメイン:エックスドメイン
今回は移転元も移転先もcPanelを使ってる会社同士です。だから
- 移転元がcPanel使ってる
- 移転先がcPanel使ってる
という場合にも少しは参考になるかも。
今回やることは、ザックリ言って以下の2つです。
全体的にやること
- WordPressのデータの移行
- 独自ドメインの設定
この2つを実現するために必要な流れは、こんな感じ。
具体的な流れ
- 移転先(カラフルボックス)のサーバーを先に申込む(mixhostの契約は、まだ継続)
- 移行するWebサイトのデータをダウンロード
- データの移行作業
- メールアドレス作成と設定
- 独自ドメインのネームサーバー変更(必ず移行作業後にやる)
- ネームサーバーの設定変更が浸透したか、確認
- mixhost 契約解除
では、各項目の詳細へレッツラゴー!
1. 移転先(カラフルボックス)のサーバーを先に申込む(mixhostの契約は、まだ継続)
移転先のレンタルサーバーを申し込んでおきます。
サイトの空白期間を作らないために、
絶対に両方のレンタルサーバー契約が重なるようにすること!
以下参考までに、カラフルボックスでの登録の流れを書いときます。
不要な方は次項の
記事内リンク 移行するWebサイトのデータを用意
へジャンプしてください。
カラフルボックスのトップページから申し込みます。
リンク カラフルボックス
するといくつかメールが届きます。
[カラフルボックス]アカウント仮登録が完了しました
アカウント登録はまだ完了しておりません。以下の認証URLへアクセスいただきまして本登録を完了させて下さい。
[カラフルボックス]ご注文受付完了のお知らせ
プラン名、支払金額など注文内容詳細
[カラフルボックス]請求書のお支払いの確認
領収書。確定申告の時にはプリントして使いましょう。
(といっても今回の場合は無料お試し期間中につき0円)
[カラフルボックス]サーバーアカウント設定完了通知
サーバーに関する情報やcPanelへのログイン情報が書かれてます。
大事に保管しましょう。
[****.cfbx.jp] ****.cfbx.jp: AutoSSL certificate installed!
申込時に決めた無料ドメインにSSLが無料適用されますよ的な。
…といきなり5通届きましたが(多いな)、
処理する必要があるのは1通目の
[カラフルボックス]アカウント仮登録が完了しました
だけなので、認証URLに飛んで本登録を完了させましょう。
2. 移行するWebサイトのデータを用意
実際に作業に移る前に、
元のサーバーにあったデータをダウンロードします。
WordPressの場合は
- お店の建物(HTMLやPHPなどのファイル)
- お店に並べる商品(本文などの中身のデータ=データベース)
の2種類のデータがありますので、それぞれ落とす必要があります。
具体的にやること
- FTPソフトなどでmixhost(現在使ってるサーバー)からファイルをダウンロード
- WordPressのMySQLデータベースをmixhostからダウンロード
1. FTPソフトなどでmixhost(現在使ってるサーバー)からファイルをダウンロード
FileZillaやCyberduck、FFFTPなどのFTPクライアントソフトを使って、
レンタルサーバーにあるファイル群をダウンロードします。
画像例はYummy FTP Proというソフトを使って
デスクトップ上にいったん保存してます。
FTPソフトはいずれも似たような見た目と機能なので、
他のソフトでも同じような操作でいけます。
2. WordPressのMySQLデータベースをmixhostからダウンロード
さてFTPでファイルをダウンロードするのは比較的ポピュラーですが、
MySQLデータベースをダウンロードするのは初めてって人も多いかも。
レンタルサーバーの管理画面にある
phpMyAdmin ってのからダウンロードします。
mixhost(移転元)の場合ですと、
cPanelにアクセスしてphpMyAdminを選択します。
移行するWordPressブログのデータベースを選択。
エクスポートをクリックしたら
このまま何もいじらず「実行」をクリックして
わかりやすい場所に保存します。
3. データの移行作業
移転元のレンタルサーバーから
- ファイル・フォルダ群
- MySQLデータベース
の2種類ともダウンロードしたら、
次は移転先のカラフルボックスでの作業になります。
流れはこんな感じです。
- カラフルボックス(移転先)での独自ドメインの設定
- hostsファイルを編集して一時的に独自ドメインでカラフルボックスにアクセスできるようにする
- MySQLデータベースの作成
- WordPress設定ファイル(wp-config.php)の編集
- MySQLデータベースのアップロード
- FTPソフトなどでWordPressデータのアップロード
- 動作確認
以下、具体的に作業に進みます。
1. カラフルボックスでの独自ドメインの設定
移行先であるカラフルボックスで、
まず独自ドメインの設定をします。
独自ドメインの設定をしてからでないと
データを格納する場所ができません。
なので先にこれらの作業からやります。
- cPanelにログインする
- 「ドメイン」の「アドオンドメイン」をクリック
- 追加したい独自ドメイン名を入力してドメインを追加
1. cPanelにログインする
という件名のメールにコントロールパネルURLが記載されてるので、
それをクリックするか、
マイページ >> サービス >> 「契約中」 >> cPanelにログイン
と進みます。
2. 「ドメイン」の「アドオンドメイン」をクリック
Cpanelにログインしてスクロールしていくと、
ドメインに関するメニューがあります。
この中の「アドオンドメイン」を選択してください。
3.追加したい独自ドメイン名を入力
以下、ドメインをサーバーに追加していきます。
①新しいドメイン名
追加したい独自ドメイン名を入力します。
日本語ドメインの場合はPunycode(ピュニコード)に変換すること。
②サブドメイン
移行作業の確認などに使用。
①で入力したドメイン名が自動的に入ります。
普通は変更せずに、そのまま使います。
③ドキュメントルート
ブログやサイトのデータを入れるフォルダの名前。
FTPクライアントソフトとかでココにアクセスします。
これも通常は変更せずに、そのまま使います。
以上入力が終わったら「ドメインの追加」ボタンをクリック。
これでドメインの設定が終わりました。
2. hostsファイルを編集して一時的に独自ドメインでカラフルボックスにアクセスできるようにする
実はこのままだと、後ほどカラフルボックスに
WordPressをインストールした際に困ることになります。
というのもサブドメイン経由で
ダッシュボードに入ろうとしてもリダイレクトがかかり、
旧サーバーであるmixhostにつながってしまうんですね。
解決策としては
- 独自ドメインのネームサーバーを早々に変更してしまう
- コンピュータのhostsファイルをいじる
の2通りがあります。
あまり怖いことはしたくない、という方は
ネームサーバーを変更してしまうのが一番ラクです。
でもそうするとネームサーバーの変更が浸透するまで作業できません。
その上アクセスしてきてくれた人たちに
まっさら状態のWordPressを披露することにもなりかねません。
なので勇気を出してhostsファイルをいじります。
Macの場合、以下の手順でやります。
- Finder でメニュー「移動 >> フォルダへ移動」(ショートカットはCommand+Shift + G)
- /etc/ と入力&移動
- etcフォルダの中のhostsファイルを適当な場所へバックアップ
- hostsファイルをエディタで開き編集
まずはFinder でメニュー「移動 >> フォルダへ移動」
(ショートカットは⌘Command+Shift+G)
/etc/ と入力して「移動」をクリックします。
etcフォルダの中のhostsファイルを
適当な場所へドラッグ&ドロップでバックアップしてから、
hostsファイルをテキストエディタで開きます。
開いたhostsファイルの一番下に、
カラフルボックスのIPアドレスとドメインを記述します。
IPアドレスとドメインの間には半角スペースを入れるように。
あらー、ここスクリーンショット撮り忘れてごめんなさい(>_<)
サーバーのIPアドレスはcPanelの一般情報がまとめられてる部分の
Shared IP Address あるいは Dedicated IP Address
を参照してください。
参考 Macでhostsファイルをコマンドなしで簡単に書換える方法! | Design Magazine
「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示される
ドメインを設定するとき
https:// を選んでるので、まだこの段階では
「この接続ではプライバシーが保護されません」
というメッセージが表示されます。
実際にサイトを公開してしばらく経てばSSL証明書が発行されて
スンナリ接続できるようになりますので、
今はとりあえず左下にある「詳細設定」をクリックして開き、
******.com にアクセスする(安全ではありません)
というリンクからブログやダッシュボードにアクセスします。
3. MySQLデータベースの作成
cPanelのデータベース >> 「MySQLデータベースウィザード」をクリックします。
自分で管理しやすいように、名前をつけます。
ColorfulBoxだと54文字まで付けられるのがいいですね。
mixhostだと7文字までしか付けられないのがちょっと不満。
「ユーザーをデータベースに追加します」という画面で
「すべての権限」にチェックを入れて次に進みます
以上でMySQLデータベースが用意できました。
4. WordPress設定ファイル(wp-config.php)の編集
元のレンタルサーバーからFTPクライアントソフトでダウンロードした
フォルダ・ファイル群にある、wp-config.phpを編集します。
wp-config.phpをテキストエディタで開いて、
以下の該当箇所を書き換えます。
define(‘DB_NAME’, ‘データベース名’);
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define(‘DB_USER’, ‘データベースユーザー名’);
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘パスワード’);
/** MySQL のホスト名 */
define(‘DB_HOST’, ‘localhost’);
画像例は英語になってますが、内容は同じです。
それぞれ前項「3. MySQLデータベースの作成」で作成した
- 新しいデータベース名
- データベースユーザー名
- パスワード
に変更して保存します。
それぞれ英数の「’」で囲むのを忘れないように。
5. MySQLデータベースのアップロード
今度はカラフルボックスのcPanelからphpMyAdminに入ります。
先ほど作成したデータベースを左の欄から選択し、インポートをクリック。
元のサーバー(mixhost)のphpMyAdminからダウンロードしてきた
MySQLデータベースを選択して「実行」します。
6. FTPソフトなどでWordPressデータのアップロード
FTPログイン情報は
というメールに記されてます…が、ちょっとこれがわかりづらかった(汗)
メールの中の以下の2カ所を参照します。
ユーザーネーム : ××××
パスワード : ************
コントロールパネルURL : http://183.90.183.152:2082/◆ FTP情報
仮のFTP ホストネーム : 183.90.183.152
仮のウェブページ URL : http://183.90.183.152/~××××/※ ドメイン情報が反映すれば、下記の利用が可能となります。
FTP ホストネーム : ○○○○.cfbx.jp
ウェブページ URL : http://www.○○○○.cfbx.jp
以上から、FTPクライアントソフトの設定はこんな感じになります。
プロトコル | FTP |
サーバー or ホスト名 |
FTP ホストネーム(○○○○.cfbx.jp)
|
ユーザー名 |
ユーザーネーム(××××)
|
パスワード |
パスワード(************)
|
7. 動作確認
URLをブラウザに打ち込んで、確認します。
hostsファイルに書き加えた情報を削除しておきましょう。
4. 独自ドメインのネームサーバー変更(必ず移行作業後にやる)
ドメインを契約している会社の管理パネルから、
ネームサーバーというのを変更します。
私はエックスドメインを使ってるので画像例はエックスドメインですが、
どこの会社も似たような感じなので参考にしていただければ。
リンク エックスドメイン
ログインして
左側のメニュー「契約ドメイン一覧」から「ドメイン管理」に進む。
「ネームサーバーの確認・変更」をクリック。
「ネームサーバーを変更する」をクリック。
ネームサーバー1と2の欄に以下の通り入力します。
ネームサーバー 1: ns1.cbsv.jp
ネームサーバー 2: ns2.cbsv.jp
確認後、ボタンを押して確定します。
これでネームサーバーの変更はおしまいです。
あとは変更が反映されるのを待つのみ。
あっという間に反映されることもあれば、
2〜3日かかることもあるので気長に待ちましょう。
いずれにせよ今回の方法で、
空白期間を作ることなくサーバーの引っ越しに成功です。
5. メールアドレス作成と設定
ついでに忘れちゃいけない、メールアドレスの作成です。
私はメールは全部Gmail経由で送受信してるので、
その設定もしておきます。
Gmailで送受信するようにすれば
- アカウントの切り替えとかする必要がない
- Gmailの優秀な検索機能を利用できる
- 普段使いのアドレスと一元管理できる
などなど、何かと便利ですよ。
メールアドレスの作成
cPanelの「電子メール」パネルから「電子メールアカウント」に入ります。
「電子メールアカウントの追加」タブから
- まず2番目の「ドメイン」一覧を表示
- メールアドレスを作りたいドメインを見つけたら選択
- 一番上の「電子メール」欄に@の左側部分を入力
という手順でいきます。
「メールボックスクォーター」はサーバーで契約してる容量の中から
メールボックスの容量としていくら使うか? なので、
あんまり多くしてはサイトのために使う部分が削られてしまいます。
- あまり頻繁にメールのやりとりをしない
- 添付ファイルをあまり使わない
なら経験的に5〜20MBもあれば充分だと思います。
取引先とかまだなくて、
サイトを見た人から連絡を受け取る程度でしたら
2MBとかでもいいかと。
Gmail転送設定(後日公開?)
すみません、気力が尽きたので、
この項目は要望があれば後日(;´∀`)
mixhost 契約解除
レンタルサーバーのお引っ越しで一番大事なのは、
ネームサーバーの変更がインターネット上に完全に浸透するまで、
引っ越し元のレンタルサーバーを解約しないことです。
ネームサーバーの変更がネット上に行き渡るには
大体数時間〜72時間(3日)かかると言われてます。
余裕を持って移転作業をしましょう。
カラフルボックスだと30日間無料試用OKなので、
その点ではありがたいですね。
mixhostも以前は30日だった気がするのですが…
いつの間にか10日間になってしまったのは残念です。
まとめ
いやー…面倒ですね。
やっぱりAll-in-One WP Migrationを使った方法が一番ラクです。
流れをザックリまとめますと、
- 移転先のサーバーを申込む
- 引っ越しするWordPressブログのデータをダウンロード
- 移転先サーバーにデータを移行
- 独自ドメインのネームサーバー変更
- 移転元のレンタルサーバー 契約解除
となります。
ここまでホントにお疲れ様でした(´▽`)
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