以前こんな記事を書きましたが
今回はCotEditorで複数ワードの一括検索置換をする方法です。
そもそも検索置換とは?
ところで検索&置換機能、使ってますか?
たとえばテキストエディタやワープロソフトで文章書き終えてから、
iPhone
って単語を使わず「iOS」って言葉使えば良かったー、
とか思うこと、あるじゃないですか。
そんなとき、一カ所ならパパッと探してサクッと打ち直しで
対応できると思うんですよ
でもこれが何カ所もあったら、イヤですよね〜(´д`)
見落としとかあるかもしれないし。
そんなときに、クリック一発で全部置き換えてくれるのが
検索置換って機能です。
一括検索置換って?
上記の例だと
「iPhone」→「iOS」
と1組だけでしたが、これが更に他にもあったら、面倒じゃないですか?
たとえば1つの書類の中で、
iPhone→iOS
iPad→iOS
Mac→macOS Mojave
アップル→Apple
と4つも置き換えたいと思った場合、通常はいちいち
4回検索&置換を繰り返さないといけないじゃないですか。
こういう些細なことが、わたくし面倒で面倒で(´д`)
一括検索置換とか複数置換というのは、
要するに4回繰り返さなくても一度でサックリ済ませる機能です。
今のところ私の知っている範囲では
Macでこの一括検索置換が使えるのは
- CotEditor
- mi
- Jedit
の3つです。
このうちCotEditorとmiはありがたいことにフリーソフトなので、
以前miでのやり方を記事にしたことがありました。
今回はMac用エディタ界の雄(と勝手に私は思っている)
CotEditorでの方法をご紹介します。
やり方は2通りあるので、
まずは両方のやり方に共通の部分を説明してから
それぞれの方法に分かれます。
共通:複数置換ウィンドウを出す
メニューから
検索 >> 複数置換…
を選びます。
方法1:複数置換ウィンドウで直接指定する場合
「検索」と「置換」それぞれに、
置き換えたい単語を入力していきます。
項目 | 内容 |
---|---|
検索 | 現在文書中で使っている、訂正したい単語 |
置換 | 訂正後(変更後)の単語 |
入力する端から自動保存してくれます。
チェックボックスの意味は
IC:大文字小文字を区別
です。
今回の例では「すべて置換」を押したら、
以下のようになります。
置換前 | 置換後 |
---|---|
あららー | こりゃりゃー |
どした? | どした! |
。 | 。+改行 |
(小文字の)ic | (大文字の)IC |
これは一括複数置換にかかわらず、通常の検索置換機能でも使えるワザです。
検索と置換のセットは指定するたびに増えていきます。
リストの各行先頭チェックボックスをオンオフすれば、
その時に使いたいセットだけが一括置換されます。
もし必要なくなったら、不要な行を選択してから
「-」をクリックして削除しましょう。
全部不要ならCommand+Aで全選択後、「-」クリックです。
このリストには左ペインで名前を付けることができますので、
今後も使い倒すようなものには名前を付けておくといいでしょう。
方法2:定義ファイルを作って読み込む場合
大量にある場合は、
複数置換ウィンドウの左ペイン下、右側にある歯車マークから
定義ファイルを読み込むことができます。
先ほどの「方法1:複数置換ウィンドウで直接指定する場合」で
検索置換リストを作ってる場合、歯車マークの「書き出し」から
拡張子 .cotrpl の定義ファイルを書き出せます。
.cotrpl はCotEditorで開けるので見てみますと、
以下のような書式になっています。
{ "settings" : { "textualOptions" : 0, "regexOptions" : 16, "unescapesReplacementString" : true }, "replacements" : [ { "replacementString" : "検索語句", "findString" : "置換語句" } ] }
冒頭部分は指定条件などのオプションでしょうね。
つまり、定義部分は
“replacementString” : “検索語句”,
“findString” : “置換語句”
}
なので、このパーツだけひたすら量産していけば、
中身は出来たも同然。
あとはこんな感じでサンドイッチしてあげればOKです。
{ "settings" : { "textualOptions" : 0, "regexOptions" : 16, "unescapesReplacementString" : true }, "replacements" : [
【定義部分】 { "replacementString" : "検索語句1", "findString" : "置換語句1" } { "replacementString" : "検索語句2", "findString" : "置換語句2" }
] }
これ定義部分、普通にコツコツ作ってくの面倒だから
ExcelとかGoogleスプレッドシートでワッと途中まで
一気に作るといいかもですね。
定義部分だけExcelとかで入力して、
あとはテキストエディタで整形するとかできそうな気が。
置換したい語句が大量にある場合は、はっきり言って mi の方がラクです。
まとめ
CotEditorってただでさえ使いやすくて惚れてたのですが、
一括置換ができるようになってマジ結婚したい勢いです。
リンク Macでテキストの検索&置換を複数セット、一気にやる方法【mi編】でも書きましたが、
2. ちょっとした一括置換ならCotEditor
こんな風に使い分けるのが、手軽さという点からは
オススメかな、と思います。
CotEditorとmiを駆使して、
ハッピーなテキストライフ(何それ)を!
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